やりがい搾取が自分にも会社にも悪影響しかない理由

やりがい搾取 就職・転職知識
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自分だけでなく周りの労働価値も下げる

就職者や転職者の中には、「給料は安くてもいいから、やりがいのある仕事がしたい」と考えている人は少なくありません。

自分のやりたい仕事を求めて就職・転職活動をすることは素晴らしいことですが、「やりがいのある仕事」ばかりにこだわり過ぎて、給料や待遇を必要以上に低くすることは、自分だけでなく同じ仕事をする周りの人の労働価値まで下げてしまいます。

やりがいさえあれば「給料が安くてもいい」と考える人は、企業にとって最高の奴隷とも言えます。どんなに過酷な業務や長時間労働を強いても、「やりがい」という言葉を使えば、低賃金で使う事ができるのです。

さらに、あなたがやりがい搾取をされることで、経営者は他の人間まで低い賃金で使えると思い込んでしまい、立派なブラック企業へと変貌を遂げてしまうでしょう。

やりがい搾取は命の危険すらある

やりがい搾取とは文字通りに、「やりがい」を強く意識させることで労働者を不当に安く利用する行為です。

いくら頑張って働いても給料は安いままであり、金銭的に楽になることがなく、過酷な労働によって身体を壊す可能性も高くなります。無理を続けて病気になってしまっても、お金がないので病院にも行けず、満足に働けなくなれば、会社はあっさりとあなたを解雇してしまうでしょう。

やりがい搾取をしているブラック企業は、そうした事態になっても「やりがいを提供してやった」と開き直って、あなたを助けてはくれません。

何度も言いますが、「やりがい搾取」はブラック企業が労働者を奴隷扱いするための方便なのです。決して自分を安売りしてはいけません。

やりがいが全面に出ている企業は危ない

経営者の立場で考えてみるとわかりやすいのですが、「やりがい」という言葉は非常に便利なのです。

給料のようにきちんと存在するものでないのに、あたかも存在するように労働者に謳うことができ、残念ながらそれに騙されてしまう人も少なくありません。

やりがいを全面に出して求人募集している企業とは、労働者に満足の行く賃金を提供できないので、「やりがい」という形のないもので人を集めようとしているのです。これは「低賃金であなたを使いますよ」と言っているようなものと思っていいでしょう。

やりがいとは他人から与えられるものではなく、自分で見出すものであり、そもそも最初から「やりがいのある仕事」というのは存在しないのです。

労働とは正当な賃金を貰ってこそ成り立ちます。やりがいを盾に低賃金で過酷な労働を強いる企業であれば、今すぐにでも抜け出すべきです。

給料の高さはやりがいにもなる

労働をしてお金を稼ぐ目的は人それぞれでしょうが、お金を貰って仕事をしている以上は、「お金がほしい」というのが根本にあることを強く意識するべきです。「お金が全てじゃない」というのでしたら、それは労働ではなく無償のボランティアと言った方が良いでしょう。

労働に対する正当な報酬は、仕事のやりがいにも繋がるのです。自分が仕事で出した成果に対して、正当な報酬が支払われれば、あなたは充足感を感じることができるでしょう。

給料というのは、仕事の価値を見る上で重要であり、高い給料はそれだけの価値のある仕事で、安い給料というのは低い価値しかない仕事であるとも言えるのです。

「給料は安くてもいいから、やりがいのある仕事がしたい」とは、自分から「労働価値の低い仕事がしたい」と言っているようなもので、不当なやりがい搾取を受けないためにも、自分自身の労働価値を安売りしないように気を付けてください。